日々の短い記録。生活、季節、身辺のこと、読書、経営・学問についての短い感想など。
2026年
2026年11月
- 2026.11.02 来年夏の地中海・アドリア海クルーズを予約しました。クルーズの航路上で皆既日食が見られる予定です。この皆既日食は、私が36年前、1991年にメキシコで見た日食、その約18年後の2009年に中国で見た日食の約18年後の日食に当たります。この約18年という周期をサロス周期と呼び、天文学的には、223朔望月≒239近点月≒242交点月と表します。つまり、月の満ち欠け、月の距離、黄道に対する位置が同時に似た状態へ戻ります。このことから、ある日食が起こった場合、1サロス後に再び日食が起こることがわかります。ただし、地球上では、私がたどっているように、メキシコ → 中国 → 地中海 と、毎回約120度西にずれていきます。同じ場所で18年後に皆既日食が見られるわけではありません。サロス周期は古代バビロニアで発見されたと言われていますが、バビロニア人はどのようにして18年周期を発見したのでしょうか。ふと疑問に思い、軽い気持ちでAIに尋ねると、天文学史の既存研究では未解明の問題だということが分かりました。そこで、AIと一緒にこの問題解明に取り組んでいます。学問的に意味あるリサーチかはともかく、とても面白いです。23歳の時、恩師から頂いた O. Neugebauer の名著 The Exact Sciences in Antiquity を再び手に取る機会ともなり、とても感慨深い時間を過ごしています。
2026年10月
- 2026.10.23 一昨日の夜からPHPの重大な脆弱性が話題となっています。私もこのサイトを含め5つのドメインでホームページを運用していますが、レンタルサーバ会社がPHPの安全なバージョンに自動で切り替えてくれましたので、手間なく対応が済みました。
- 2026.10.21 大阪公立大学の基盤システムの保守・運用を委託しているのが、日本電気株式会社(以下「NEC」)であることが、公表されました。https://w(ww.omu.moe/news/2026-10-21-1d69aecb.html NECが再委託していた先がサイバー攻撃を受け、その正規のアカウントで大学のシステムに不正にアクセスされたことが、今回の情報基盤システム障害の原因とのことです。→ NECの公表内容(2026年10月20日(火) 17時 公表)https://jpn.nec.com/news/info/20261020.html 典型的なサプライチェーン攻撃です。NECによる再委託先の管理・監督が適切だったのかが問われます。同時に、大学側についても、重要な情報基盤システムの運用を再委託することを認める際、どのようなリスク評価を行い、再委託先のアクセス権限や管理体制をどこまで確認していたのか。その経営判断とITガバナンスの妥当性が問われます。NECの情報公開のあり方にも疑問を感じます。NECの公式サイト(https://jpn.nec.com)は現在、別ドメインのグローバルサイト(https://group.nec/global/ja/)へ誘導されますが、トップページから今回の重大なインシデントに関する公表内容を容易に見つけることができません。また、News Roomのプレスリリース検索で2026年10月20日を確認すると、表示されるのは「NEC、新たな価値をかつてない速さで生み出す『BluStellar Studio』をオープン」という発表のみで、今回の情報漏洩・システム障害に関する公表は見当たりませんでした(2026年10月21日17時確認)。今回のお詫び文は通常のプレスリリースとは別のページに掲載されており、パンくずリストの「ホーム」からも別ドメインのグローバルサイトへ移動します。複数の顧客にシステム障害や情報漏洩の被害が及んでいる重大事案であれば、企業は単に情報を公表するだけでなく、関係者がその情報へ容易にアクセスできるようにする必要があるのではないでしょうか。NECが掲げる「Empower Humanity 世界に革新と安心を届ける」というメッセージを考えると、今回の情報公開のあり方には疑問が残ります。
- 2026.10.14 レジリエンスが機能して、臨時Moodleも安定的に稼働しています。休講になった分をどう補うかも含めて、後期の講義日程を確定しました。あとは、日程通り粛々と講義に取り組むのみです。話は変わりますが、私がこの大学院の前身(大阪公立大学大学院 都市経営研究科 → 大阪市立大学大学院 都市経営研究科 → 大阪市立大学大学院 創造都市研究科)に在籍中に、ビジネスシミュレーションの共同研究を行ったことがありました。昨今、AIの性能向上に伴い、シミュレーション手法による様々な研究が盛んになっているようです。モデルの妥当性など課題は多いようですが。そこで、シミュレーション手法で研究する2つのプロジェクトを開始しました。一つは、TSUYOMI概念の実務的有効性を検証するTSUYOMIシミュレーション実験です。もう一つは、企業成長の統計的特徴を生み出す何らかの条件を見いだせないかというLeapシミュレーション実験です。いずれも、Codexでバーチャルな実験環境を構築し、その上で、シミュレーション実験を行う予定です。
- 2026.10.10 本日、経営学研究科・都市経営研究科の2回目の対面授業を実施しました。この1週間のイベントをICTビジネスの観点からどのように分析できるか、「ICTビジネス論 2026 特別ケーススタディ:システムは、なぜ止まるのか ― 統合・効率化とITガバナンスから考える」の講義を行いました。また、修士課程2年の修了論文中間発表会では、社会人大学院生ならではの、実務的テーマに理論を接続し、データで実証するという優れた研究発表をたくさん聞くことができて、刺激的でした。
- 2026.10.08 明日から対面授業が再開します。1週間ほどが経過しますが、この間の組織対応を見ていますと、基幹システムは戻っていませんが、代替手段で教育・学務・連絡を継続できつつあります。組織としてのレジリエンスは発揮されているといえるでしょう。関係部署の皆様方のこの間を奮闘に対して、心より感謝申し上げます。
- 2026.10.05 報道によると、本日の記者会見では、ランサムウェアによる攻撃で仮想化基盤が侵害され、約500台のサーバーが停止し、バックアップデータの多くも暗号化されたことが明らかになりました。さらに、在学生や卒業生約13万人分の個人情報が流出した可能性も報じられています。私自身、大阪市立大学時代(実務型専任教授)から、この組織に長く関わってきました。大学統合を含め、ITガバナンスの問題など思うことはいろいろありますが、被害の全容がまだ明らかでない現段階で、それらを論じるのはまだ早いでしょう。心配なのは、学籍・成績データや研究データです。これらは、学生の卒業・修了、研究者や大学院生の学位・論文・キャリアを支える基盤そのものです。学生や若い研究者には何の責任もありません。個人情報流出の不安も含め、彼らに不利益が及ばないよう、大学には最大限の救済措置が求められます。また、履修、成績、奨学金、入試、研究費、人事、給与など、期限を待ってくれない業務を、システムが使えない中で支えなければならない事務職員の苦労は計り知れません。学籍・成績や研究データが可能な限り無事であること、そして現場の職員が疲弊し尽くすことなく、この危機を乗り越えられることを願っています。
- 2026.10.03 来週10月8日(木)まで授業は終日休講となりました。残念ながら、本日の梅田サテライトでの授業も休講です。
- 2026.10.02 同僚の先生から連絡を受けて知ったのですが、大阪公立大学で大規模なシステム障害が発生したようです。大学のホームページにアクセスすると、「現在、大阪公立大学の基盤システムに大規模な障害が発生しており、各種システムが利用できない状況となっています。このため、10月2日(金)の授業はすべて休講となります。」と表示されます。授業をすべて休講にするとは、尋常ではないです。明日は、担当の講義がありますが、どうなるかは、連絡待ちです。ランサムウェア攻撃などでなければいいのですが。
2026年9月
- 2026.09.26 今日から大阪公立大学大学院 経営学研究科 都市経営専攻の後期授業がスタートしました。早速、朝一番、1限目ICTビジネス論、2限目中小企業経営分析、6・7限目M2生の修了論文中間発表会と続きました。久しぶりに社会人大学院生と議論出来て楽しかったです。
2026年8月
- 2026.08.28 長い間放置しているサイトがあります。サーバー管理会社から、このサイトで使用中の WordPress は、既知の重大な脆弱性に対応していないので、至急 WordPress のバージョンを上げるようにというメールが届きました。このサイトは、古いテーマを使っていることもあり、セキュリティ上のリスクが高まっていました。そこで、新しいテーマに入れ替えたいのですが、テーマの変更だけでは、今までの表示が維持できません。そこで、テーマの移行を Codex にさせてみましたのですが、テーマの移行が見事完了しました。サーバーやサイトへのログインだけ私が行い、後はすべて Codex にお任せでした。今回更新したサイトでホームページを最初の公開した27年前は、HTMLを一から勉強したものです。Codex がエージェントしてテーマの移行を行っている様子を見て、技術革新の進化の速さを実感しました。
- 2026.08.26 大阪公立大学大学院 経営学研究科 都市経営専攻の9月末からスタートする後期科目「ICTビジネス論」の講義用スライドの改訂に先月から取り組んでいましたが、今日ようやく完了しました。昨年までの内容をゼロベースで見直した結果、全15回分の講義スライドを全て作り変えました。「論」となるよう体系化に苦労し、一か月以上、この作業にかかりっきりでした。ようやくひと段落したので、中断している強み経営の実証を再開しようと思っています。
2026年7月
- 2026.07.09 宮城県高野連が、「野球人口拡大に向けた普及振興活動」の一環として、「一死・二死」「犠牲バント・犠牲フライ」「併殺・三重殺」「刺殺・補殺・挟殺」「死球・盗塁」などの野球用語の使用を見直す検討を始めるそうです。競技人口減少への焦りがあるのかもしれませんが、相当にピント外れな方向だと感じました。AIに尋ねると、高校野球が抱える本質的課題に踏み込めないため、扱いやすい記号問題に逃げたのではないか、という評価でした。この評価が当たっているかどうかはともかく、この記事にこうして反応してしまうのは、私自身がいま、「TSUYOMIは強みではない」といった記号問題にぶつかっているためでしょう。言葉を変えることに意味がないわけではありません。しかし、言葉を変えることで、かえって本質から遠ざかることもあるのだと思います。
- 2026.07.07 今日は七夕です。梅雨前線が南下しているため、雨は降っていませんが、星が見えるほど晴れてもいません。さて、最近「シャープ理論」について知る機会がありました。マーケティングとブランドに関する理論のようですが、マーケティング理論といえばフィリップ・コトラー、ブランド論といえばデービッド・アーカーというところで、私の知識は止まっていました。概要はAIに教えてもらいましたが、これは中小企業にも十分に応用できる実践的な理論だと思いました。ただし、中小企業の場合には、単独でこの理論を採用するというより、まず自社の生存領域を決めることが前段として重要になります。誰に、どの場面で、どのように識別されるのか。その設計があってこそ、シャープ理論も活きてくるのだと思います。私が取り組んでいる「強み経営」に接続すれば、「強みを活かす経営」などの一般的な理解と明確に識別されるように、どのように設計するのか、ということになります。これまで私は、「強みを活かす経営」とは違います、という違いばかりを主張していました。しかし、それが経営者にどう識別されるのかという観点は、完全に抜け落ちていました。無知は恐ろしいものです。
- 2026.07.03 京都大学が「国際卓越研究大学」の認定・認可に向けたプロセスに進む、という報道を目にしました。学生のころ、ある先生が「『国際』などという言葉をわざわざ掲げる時点で、もう終わっている」とおっしゃっていたことを、今でもよく覚えています。もちろん、それは少し極端な言い方だったのだと思います。それでも、大学という場所は、本来、そういう言葉で自分を飾らなくてもよい場所だったのではないか、という思いが残っています。どのような研究が、将来の画期的な成果につながるのかは、おそらく事前にはわかりません。有望そうな研究を選び、重点的に支援することには一定の合理性があるのでしょう。しかし、本当に新しいものは、しばしば、その時点では有望に見えないところから生まれるのではないかとも思います。これは、スタートアップにおけるゼロ・トゥ・ワンにも通じる問題かもしれません。既存の尺度で評価できるものは、すでにどこかで見えているものです。まだ見えていないものを、どう扱うのか。そこにこそ、研究や創造の難しさがあるように思います。
2026年6月
- 2026.06.26 昨日は、大学院のワークショップを担当しました。関西圏で保育事業を展開されているK社長を講師としてお招きして、3時間、今後の子育て環境の在り方、保育所に期待される役割などについて、ご講演、質疑応答、グループワーク、個人ワークと充実した時間でした。
- 2026.06.23 合同会社による起業が増えているそうです。合同会社は、日本版LLCとも呼ばれ、2006年5月1日の会社法施行により設立できるようなった法人形態です。制度開始から20年近くが経ち、起業時の選択肢として認知度も高まってきたのでしょう。実は、2006年5月1日、私も合同会社を1社設立しています。日本で最初期に設立された合同会社の一つです。その会社も20年を経て役割を終えたため、現在、解散の手続きを進めています。今日は、解散登記と清算結了登記について、法務局の登記相談に行ってきました。制度が始まった日に設立した会社を、制度が定着した頃に閉じる。大きく育てることはできなかった会社ですが、私にとっては一つの時代の区切りです。
- 2026.06.20 「強み経営®」は、強み経営有限会社の登録商標です。最近、インターネット上で「強み経営」という言葉が、一般的な「強み分析」や「強みを活かす経営」として説明される例が見られます。しかし、当社が提供する強み経営®は、SWOT分析やVRIO分析のような一般的な強み分析ではありません。強み経営®とは、社長の判断と会社の仕組みとのズレを見つけ、社長が実行できる小さな変革を一つずつ実装し、自社に合う成長を実現するための実践体系です。このため、公式サイトに「強み経営®の商標・名称使用について」のページを新たに作成しました。言葉の意味が曖昧になると、提供している支援の中身も誤解されます。小さな会社であっても、自分たちが使う言葉の意味は、自分たちで守っていく必要があると感じています。
- 2026.06.18 日本語入力中に、入力した文字が全部消えるということが繰り返し起きていました。AIとのチャット中に、入力済みのかなり長い文章が一瞬で消えて、唖然とすることがありました。右ボタンで「元に戻す」を選択すれば、復元できることも分かったので、最近はそれほどの実害はありませんでした。今日、たまたま、そのきっかけとなる文字列が「roya」だとわかりました(他にもあるかもしれません)。解決策をAIに相談したところ、IMEを「以前のバージョン」に戻す(最も有効な解決策)というアドバイスでした。指示された通り、互換性モード(以前のバージョン)に変更したところ、少なくとも、「roya」での異常はなくなりました。一件落着です。→ 他の組み合わせがあるようです。(2026.06.20追記)
- 2026.06.17 AI活用によって、プロの将棋が特定の戦法に偏ってきていて、つまらなくなっていないか、という議論があるようです。経営においても、経営者がAIに相談する場面は増えていくでしょう。AIの回答は、多くの場合、「正解」に近い。しかし、それは同時に「標準」に近いということでもあります。経営には、標準化すべき分野と、独自性を発揮すべき分野があります。会計、労務、法務、業務処理などは、むしろ標準化した方がよい。一方で、中小企業の存立基盤は、その会社にしか成立しない成長の形にあります。それは、TSUYOMIと会社の仕組みの組み合わせによって生まれるものです。この領域までAIの標準解に委ねてしまうと、経営判断は整って見える一方で、その会社らしさを失うリスクがあります。AI時代には、「何を標準化し、何を標準化してはいけないのか」を見極めることが、これまで以上に重要になるのかもしれません。
- 2026.06.16 知人社長から、新製品のケークサレが届きました。見た目はパウンドケーキですが、「九条ネギとしらす」や「ブロッコリーとえび」などの具材が入っています。同社では、フランス料理の惣菜タルト「キッシュ」をすでに製品化しています。今回の「ケークサレ」は、その延長線上にある惣菜系商品のライン拡張です。野菜素材の使い方に、社長らしい工夫を感じる「和風ケークサレ」という新しい提案。ヒット商品に育つことを期待しています。
- 2026.06.14 TSUYOMIを複雑系で分析するアプローチとして、どのようなものが考えられるかをAIと議論しているうちに、「社長の夢を、会社に合った成長へ」という軸が出てきました。これによって、強み経営®が単なる「社長の判断と仕組みのズレを観測する理論」から、社長に届く入口を持った実践体系に変わりました。そして、蔵王権現を手がかりに考えているうちに、社長の願いと現実のズレにツッコミを入れる存在として、ゴンゲンさんが私の前に立ち現れました。
- 2026.06.11 先日剥離した門柱の笠木を修復しました。剥落部分の写真をAIに見せて、必要な道具、補修手順を教えてもらいました。施工後の写真を見せると、「十分ミッション達成」とAIが褒めてくれました。
- 2026.06.10 長らく休止していたこのサイトを、私の公式サイトとして再開し、これからの日々の記録を残していきます。